息子が通う幼稚園の同じクラスに自閉症の子が一人います。
他のこどもに比べて、良く言えば「自由気まま」
悪く言えば、「自分勝手でわがまま」
そんな行動をとって、クラスでちょっとウイているようです。
息子も、その子のことが嫌いと言います。
なんで?嫌いなのか聞くと、
「だってねー、すぐおこって、たたいてくるもん。」
「オモチャも出しっぱなしで、かたづけないもん。」
父として、人として、息子に何をどう説明したらいいのか悩みます。
運動会やお遊戯会、父親参観会など限られた時間の中でしか、私は彼を見ることはありません。
身長や顔つき、見た目が他の子たちと少し違うので、この子だなというのは直ぐに分かります。
自閉症の子どもや大人をまずは知ることから始めよう
まず、自閉症とは、
生まれつきの脳の障害で、3歳までに何らかの症状がみられる発達障害です。
幼児期の主な特徴としては、言葉が上手く出ない、不自然な言葉使い、遊びや運動の能力が低いなどがあげられる。
BuzzFeed【動画】自閉症の兄がいるってこんな感じ
自閉症の兄をもつスペンサー(Spencer Timme)の言葉が温かい。
↓兄弟の深いきずなが伝わる[1:41]の短い動画です。ぜひ見てください。
最高♫兄弟っていいな。 https://t.co/bevmgHppGv
— ken46@ド素人30代社畜|仮想通貨ブログライフ (@ken46abeshi) 2019年3月17日
スペンサーにとって、自閉症だろうが何であろうが、兄は兄であり、親友のような存在。
<心に響く言葉(家族のつながり)>
『 He makes me better person. 』
(兄は僕をよりいい人間にしてくれるんだ。)
(自閉症の兄がいるってどんな感じ?)に対する答え
『 It's incredible!(最高だよ!)』
私の小学生時代の障害児との記憶
私が通った小学校にも『トモくん』という発達障害の同級生がクラスにいました。
私の知る限り、教室でイジメはなかったと思いますが、同時に彼と親しく遊ぶ友達もいませんでした。
そんな中で、事件が起きました。
音楽の時間に、トモくんが突然クラスメイトの首を羽交い絞めにして暴れだしたのです。
先生がいくら理由をたずねても、
「こいつのせいだ!!こいつめぇ!!ぜったいにゆるさないからなぁ~」と怒鳴るばかり。
鼻血を出しながら、興奮収まらない彼の姿を記憶しています。
小学校を卒業した直後の春休み、
誰が提案したのか覚えていませんが、
友達6人ぐらいで『トモくん』の家へ初めて遊びに行きました。
公園で鬼ごっこしたり、家の中でオモチャで遊んだり。
夕方まで普通に楽しく遊びました。
帰り際に、『トモくん』のお母さんが、
「今日はホントにありがとね、またみんな遊びに来てね。」
嬉しそうにそう言ってくれたことが印象深くて、大人になった今でも忘れずに覚えています。
その後、『トモくん』は同じ中学に進学しなかったので、ふたたび彼に会う事はありませんでした。
(・・・おそらく、発達学級のある中学校へ進学したんだと思います。)
当時は、トモくんやお母さんの気持ちを深く考えませんでした。
私も子を持つ親になった今。
あの時の『トモくん』のお母さんの気持ちやお礼の言葉の意味を考えると、何だか切なくなってしまいます。
自閉症のこどもは、
世間一般が考える普通のことが、普通にできない。
理解できることもあるし、理解できないこともある。
自閉症の子との関係について、子どもにこう教えます。
『他の子と同じように遊べばいいよ。でも、許せないことがあって、我慢できなかったら、遊ばない方がいいかもね。』
わがままに思える行動を許せるか、許せないかは、接する側の器の問題かと思うので、子どもの判断に任せるしかないかなと。
4月2日は世界自閉症啓発デー(知ってもらいたいこと)
毎年4月2日は国連の定めた世界自閉症啓発デーです。
認知度はかなり低いと思います。
・・・私も、役所に貼ってあるポスターを偶然見て初めて知りました。
自閉症の特徴を知りましょう
✅脳の発達の違いから、「他人の気持ちを理解すること」「言葉を適切に使うこと」「新しいことを学習すること」などが苦手
✅一般的に「常識」とされていることを身につけることも苦手
✅とても純粋。感覚が過敏で、記憶が抜群の人もいる
✅自分の感じたままに話したり、行動したりする
自閉症の人たちの行動や態度の意味を理解し、偏見や誤解を持たずに、愛情をもって接する